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地域の皆さま

風況の良い地域の多くは、北海道や東北地方北部の海岸沿いの人口が減少する過疎地にあります。これらの土地での風力発電プロジェクトの開発にあたっては、当社では以下のような考えに沿って、ただ風車を建設するだけでなく、地域に貢献できるような仕組みを実現したいと考えております。

1. 風=エネルギー資源

「風が強い」ということは、その地域に与えてくれた自然からの恵み =「自然資源」の一つです。

2. 地方は単なる都会への「エネルギー供給地」ではない

「地域の自然資源」を活用して富を生み出す風車を、都会の投資家とデベッロッパーが設置し、その地域に(法定の償却資産税以外は)何も利益を落とさないようなやり方は、当社の望むやり方ではありません。これは、かつて西欧列強がアジアやアフリカ諸国からの地下資源や特産の農産物を安く買い叩き、富を独り占めした時と同じように思えます。地方が、単なる都会への「エネルギー供給地」であってはならないと思います。

3.「再生可能なエネルギー電力」という富を地方と都会が分かち合う

「強い風」という「地域の自然」がもたらす富を、都会の投資家だけが独り占めするのではなく、土地を所有する地元の地権者さまのほか、地元の自治会や自治体にもメリットをもたらすような地域振興策を提案したいと思いました。

4. 継続的な地域振興策を!

当社は、このような方針に従い、埼玉県長瀞町で行った太陽光発電事業において、電気自動車1台、プラグインハイブリッド車1台、蓄電池4台を寄贈しました。しかし、このような地元貢献方法には反省すべき点があったと思います。それは、この種の寄付行為は一過性のものであり、継続的な利益を地元に残さないからです。寄贈した、前述の車の購入代金は東京の自動車メーカーに、蓄電池の購入代金は中国のメーカーへと、いずれもこの地域から外に流出してしまい、地域を継続的に潤す行為には結びつかなかったからです。